ピラティス養成コース、どこにする?迷っているあなたへ——私の経験からお伝えしたいこと
ピラティスのインストラクター養成コースを選ぶとき、何を基準にすればいいか分からず、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?
今日は、そんなあなたに向けて、私自身の経験と、今の私が思うことを正直にお話ししたいと思います。
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「PMA加盟=安心」が変わってきた
以前は、「PMA(ピラティスメソッド、アライアンス)加盟団体で学ぶこと」が、質の高い学びを得るための指標とされてきました。
でも、コロナ禍を経て、その基準も少しずつ変わってきたようです。
実際、私が知っている老舗の団体が次々とPMAから脱退し、逆に新興の団体が加盟しているという動きも見られます。ちなみに、私が取得した資格の団体もPMAから脱退したとのこと。
つまり、「PMA加盟団体での資格取得がインストラクターの質を保証する」という時代ではなくなってきているのかもしれません。あくまでも私の主観ですが。
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私のピラティススタートはスタジオ独自のコースからでした
私が初めてピラティスを学んだのは、当時働いていたスタジオ独自の養成コースでした。
その後、別の団体での学びを経て、最終的には「コンプリヘンシブ(全マシン対応)」の資格を2団体取得しましたが、そこに至るまでは本当に長い道のりでした。
最初に受けたマットピラティスのコースは、15万円ほど。
学びを深めたいと思い調べたとき、次のステップにかかる費用はなんと約100万円。
当時、子育て中の主婦だった私は「これは無理かも…」と正直思いました。
でも、ピラティスの奥深さに触れるたびに「もっと学びたい」という気持ちはどんどん強くなり、
最終的には最初の一歩から約10年後に、覚悟を決めてコンプリヘンシブの資格を取りました。
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どんな養成を選ぶかは「今の自分に合うかどうか」
よく、「短期間で取れる資格なんて意味がない」と言われることもあります。
でも、私自身は「入り口として」短期間のコースに参加して、本当に良かったと思っています。
大切なのは「その学びが、今の自分に合っているかどうか」。
例えば、個人で養成コースを開いている先生のもとで、少人数でじっくり学べる環境もとても魅力的です。
理念がしっかりしていて、愛を持って教えてくれる先生のもとで学ぶ経験は、大手の資格では得られない大きな価値があると思います。
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ただし「働き方」によっては注意が必要
1つだけ気をつけてほしいのは、個人開催の養成コースで取得した資格が、大手スタジオの採用基準に合うとは限らないことです。
スキルがあっても「認定資格がないとオーディションに通らない」ケースは確かに存在します。
なので、将来「自分の教室を開きたい」と思っている方には個人の養成コースはおすすめですが、
「大手のスタジオで働きたい」「スポーツクラブで指導したい」と考えている方は、やはり資格団体を選ぶほうが安心です。
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養成コースにもいろいろあります
今は「オンラインで20時間で取れる資格」などもあり、そうしたコースでもきちんと理論が学べて、グループレッスンが指導できるようになると思います。
でも、正直にお話しすると、私も初めてピラティスを学んだ時は(20時間ほどの養成を受けたからこそお話しできますが)、卒業後、自信を持って「すぐに教えられる」とは思えませんでした。なので、資格は取ったけれども、練習し、学び続ける必要がありました。でもピラティスの入り口としては気軽に取り組めると思うので挑戦してみるのもいいと思います。

また、団体によっては、マシン(リフォーマー、キャデラック、チェアなど)ごとにコースを選べるところもあります。
こうしたコースは、運動療法、エクササイズとしてのピラティスを習得したい方には向いていると思います。
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「本質」を学びたいなら、コンプリヘンシブへ
本格的にピラティスを学びたいなら、やはりコンプリヘンシブをおすすめします。
単にエクササイズを覚えるのではなく、「身体の本質」「マシンとの関係性」「動きの意味」などを、深く理解していく学びです。
リハビリに特化したコースや、解剖学に重点を置いたコースなど、団体ごとに特徴があります。
まずは「自分はなぜインストラクターになりたいのか?」
そして「どんな先生に学びたいのか?」を明確にして、そのイメージに近い先生や団体を選ぶのが大切です。
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コンプリヘンシブ取得には時間もお金もかかる
コンプリヘンシブのコースには、約100〜150時間の学習、100時間の見学、200時間の自己練習と指導練習が必要です。
これに加えて、試験の合格が必須。
期間は1〜2年、費用もトータルで100〜200万円ほどになることが多いです。
さらに、練習場所のレンタル料や移動費、遠方なら宿泊費もかかります。
正直、覚悟がいる内容です。
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本物の学びを、必要としているあなたへ
最近は、ピラティス人気の影響で、短期間・低価格の養成コースもたくさんあります。
でも、そうした研修のような内容では、本当に心と身体を変えるピラティスの本質に触れることは難しいと私は感じています。
「お金も時間も限られているけれど、せっかくここまでピラティスを学んできた。だからこそ、もっと深めたい」
「本当の意味で人を導けるインストラクターになりたい」
そんな方のために、私自身の経験を活かしたサポートができる仕組みをつくっています。
もし、少しでも興味を持っていただけたなら、お気軽にお問い合わせください。
あなたの「次の一歩」を応援しています。

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